体に脂肪がつくことでその部分が太くなってしまいますが、この脂肪は、身体に取り入れた脂質が皮膚の下や内臓の周りに溜まるのではありません。自分が1日に使用するカロリーより多くのカロリーを摂取してしまった場合に、身体の中に存在する脂肪細胞が膨らんで大きくなるのです。その状態が身体に脂肪がついた状態で、脂肪細胞の容量が身体全体の細胞の比率と比べて多くなることで肥満になってしまうのです。
身体の中で膨らんでしまった脂肪細胞を減らすには、ダイエットの場合はその膨らみを減らしますが、脂肪吸引の場合は脂肪細胞自体の数を減らします。人の体にある脂肪細胞は、2種類に分けることができます。1つは毛細血管や神経が多い部分にある脂肪細胞で、もう1つはその血管や神経が少ない部分にある脂肪細胞です。この血管や神経が少ない脂肪細胞は、ダイエットで運動をしたり食事制限を行ったりした場合でも一番最後に消費される部分なので、なかなか燃焼されません。もしものときのために蓄えられた脂肪なのです。脂肪吸引を行う際は、この蓄えられた脂肪を取り除きます。
この脂肪吸引は、さまざまな部分に行うことができます。それぞれの箇所で費用も異なるため、自分の脂肪を減らしたい部分をしっかりと確認し、その部分の施術にかかる費用を把握してから施術を行うことをおすすめします。
脂肪吸引と一言で言ってもその方法はさまざまで、美容整形外科によって取り入れている治療方法も異なってきます。
一番多くの美容整形外科で取り入れられている治療方法が、チューメセント法です。このチューメセント法は、血を固まらせる薬や麻酔薬などを薄め、脂肪に注入し、脂肪吸引を行う方法です。脂肪吸引は、その施術を行う部位に合わせて方法を変えたり、組み合わせたりします。また、脂肪の量や、患者さんの予算に合わせても施術方法を使い分け、適切な施術を行います。
脂肪吸引の施術が終了したら、アフターケアを行います。このアフターケアは非常に重要なものです。脂肪吸引のアフターケアは、内出血を防ぐために、その施術部分に包帯やコルセットなどを巻いて圧力をかけて止血を行います。また、施術を行った傷口から菌が入って感染症にならないために、抗生物質を飲んだり、痛みがある場合は痛み止めを飲んだりして様子を見ます。
術後は腫れがあったりまだ包帯を巻いていたりするので仕上がりがよくわかりませんが、暫く経つと通常の状態になり、仕上がりを確認することができます。また、術後の数週間後は、脂肪吸引を行った部分が固くなる場合があります。その場合は医師に相談をし、マッサージを行いましょう。
脂肪吸引の施術後は、なるべく安静に過ごすことが大切です。睡眠を十分にとり、バランスの取れた食生活を心がけるようにしましょう。何か不安や違和感があったり、痛みがひどかったりする場合は担当医にその旨を伝え、対処法を教えてもらうと良いでしょう。
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